関東鹿児島県人会連合会が毎年開催している「ふるさと交流の旅」に、今年は約50名の参加があり、当NPO法人からは18人の会員が参加しました。今年は「明治維新150年にちなんだ場所で」ということで、鹿児島市といちき串木野市を訪問して地元の皆さんと交流を深めました。

9月22日（土）

前泊した人たちが多かったこともあって、鹿児島中央駅に集合し、当日、東京からの移動組を鹿児島空港で出迎えることから始まりました。
貸切バスで、黄金色に輝く秋の田んぼの景色を見ながら、バスガイドの中釜生子（なかがま・たかこ）さんの軽妙な観光案内を聞きながら、一路、いちき串木野市へ。地元で有名な「まぐろラーメン」を昼食にということで、まずは「まぐろの館」を訪問しました。
お店の皆さんのご厚意で「歓迎 関東鹿児島県人会連合会」の横断幕を店の中に貼って歓迎していただきました。この「まぐろラーメン」は、地元でもたいへん人気があるとのこと。評判に違わぬ、美味しい味でした！
次に訪問したのは、薩摩藩英国留学生記念館。ここでは、田畑いちき串木野市長と市役所の皆さんに、直々に出迎えをいただきました。ここは、激動の幕末期に若き薩摩藩士による留学視察団（薩摩スチューデント）が、はるか遠くの英国へ旅立った場所です。密航までして英国に渡って近代国家建設のリーダーとなっていった若者たちの思いを考えると、大きな感動を覚えました。ぜひ、多くの皆さんに訪問していただきたい場所だと思います。

｢夕方の桜島から見る鹿児島市の夜景を楽しもう！」と、再び鹿児島へ移動。
鹿児島市役所の皆さんのご厚意で、ふだんは午後5:00に閉館となる「桜島ビジターセンター」の閉館を6:00前まで延ばしていただき、火山の成り立ちや桜島の歴史をしっかり勉強できました。ここの裏口近くに、スッタッフが描かれたという、火山灰を使った絵がありました。毎日描かれているそうで、ちょっとした人気になっています。

夕暮れ迫るなか、桜島の中腹にある「湯平展望所」を訪問。遠くに開聞岳や金峰山を眺めながら、薩摩半島に沈む美しい夕日を堪能するという"鹿児島の美しさ"を見ることができました。さらに、夕日に映える「赤桜島」を間近に見ることもでき、とても感動でした！

9月23日（日）

この日は、自称「まち歩きのプロ」NPO法人まちづくり地域フォーラム代表理事の東川隆太郎さんが、鹿児島の歴史を、豊富な知識とほのぼのとしたトークで、わかりやすくガイドしてくださいました。
島津の殿様が暮らした、世界遺産にもなっている「仙厳園」を訪問。明治維新の立役者の遺産を見せていただきました。この庭園で長く雄姿を誇った松の木が枯れて、私たちが訪問した後に伐採されたとのことで、最後の"雄姿"を見られたことは幸いでした。
また、すぐ隣にある「鶴嶺神社」にお参りに来られていた、島津家37代当主・島津修久さんとも偶然会うことができ、皆さん一緒に記念写真を撮らせていただきました。
次に、島津家代々のお墓のある「福昌寺」を見学しました。ここには島津斉彬公、久光公、お由羅の方など、いわゆる一般によく知られた方々のお墓もあって見るべきものがありました。

その後、加治屋町にある「維新ふるさと館」や「大河ドラマ館」など見学した後、城山ホテルへ到着しました。18:00から地元の皆さんとの交流会を開催。谷口照千代さんが、自ら作曲されたという「鹿兒島どんどこ節」を披露され、開宴となりました。
まずは関東鹿児島県人会連合会・加治屋会長の挨拶に始まり、三反園訓鹿児島県知事、森博幸鹿児島市市長、田畑誠一いちき串木野市長から歓迎の言葉をいただきました。

　
第二部の懇親会では、当NPO法人の会員でもある原口悟郎関東鹿児島県人会連合会副会長の開会の挨拶に続いて、山口たけし鹿児島市議会議長の乾杯の挨拶で、会場が一気に賑やかになりました。地元の歌手・弘月栄太朗さんが素敵な歌を披露され、関東鹿児島県人会連合会でも活躍されている鶴丸和大さんが「偉人・西郷隆盛」を熱唱されて、さらに盛り上がっていきました。
最後は、当NPO法人理事長・竹之内康一関東鹿児島県人会連合会幹事長が中締めの挨拶をされて散会となりました。今回は、110名の皆様が参加され、地元・鹿児島との交流もできました。
当NPO法人の会員も積極的な交流を図り、改めて故郷の良さが心に沁みました。

9月24日（月・祝）

この日は西郷どんの命日ということで「南洲神社」の例大祭に出席しました。偉大な日本の英雄を偲ぶ例大祭には、毎年、数多くの人々が参列します。今年は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の主役・鈴木亮平さんと黒木華さんも参列されたこともあり、たいへんな人出でした。

このように、2泊3日の「ふるさと交流の旅」も成功裏に終わり、また当NPO法人の会員も新たな方々との交流ができ、とても有意義な旅であったと思います。