Activity Detailed Report
活動報告・詳細
さいたま市鹿児島県人会セミナー
「資本主義経済の発展と教育問題」
[演 題]「資本主義経済の発展と教育問題」
[開催日]2016年11月26日(土)18:30~20:00
[会 場]浦和コミュニティセンター 第13会議室(浦和パルコ・コムナーレ10階)
[講 師]鳴川 洋一氏(NPO法人さいたま市鹿児島県人会顧問/
学校法人女子美術大学顧問(中学・高校・短大・大学)/
関東阿久根会会長・アクネ大使)
平成28年11月26日(土)、浦和コミュニケーションセンターにて、今年度の「さいたま市鹿児島県人会セミナー」を開催しました。総勢40名の皆さんの参加で、会員以外にも、地元・さいたま市在住の方々に多数ご出席いただき、NPOとしての活動が少しずつ広がりを見せてきていることを感じました。
今回は、当NPO法人の顧問で女子美術大学の顧問もされている鳴川洋一氏に「資本主義経済の発展と教育問題」のテーマで講演していただきました。
まずは、「宇宙にエレベーターを造る」というプロジェクトが進んでいるという話題から、古代からの資本主義経済の歴史が、初期資本主義経済、産業資本経済、金融資本主義経済と発展してきていることなどを、面白おかしくご説明いただきました。学生時代に学んだアダムスミス、マルクス、マルサスなど、懐かしい名前も登場し、参加された皆さんは、遠い昔が甦って(?)楽しそうに聴いていました。なかでも、人口は(2,4,8というように)"倍々ゲーム"で増えるのに対して、食料は(1,2,3というように)"算術的に"増えるという「マルサスの人口論」は面白いとの反応がありました。最近では分配の不公平が発生しているという「ケインズ理論」も紹介され、現代の問題点の指摘もありました。
さらに、日本の人口問題の話題では「現在は子供が減少していて、0歳~10歳の人口は1,605万人であるが、毎年15万人程度ずつ減少していく。このままでいくと、3776年8月14日には子供が1人になってしまう」という衝撃的な話もありました。また一方では、65歳以上の高齢者は、現在、総人口の25%で、2060年には33%にもなるという「日本の大きな課題」も指摘されました。このような社会の変化に対応するためにも「異次元のイノベーション」が必要ということで、車の無人運転化、老人用おむつ、AI(人工知能)の発達…そして(話の"まくら"であった)「宇宙にエレベーターを造る」という話に繋がるのでした。
参考資料
また「教育問題」に関しては、子供の時分に「倫理」や「道徳」をしっかり教えこむことで(大人になってから)しっかりした人間になるというお考えのもと、幼稚園の教育の重要性、そのための教員の待遇改善の必要性などを話されました。何よりも「根っこに、肥しをやる教育が必要である」と。「心の教育」の必要性は、私たちも日々痛感していることではないでしょうか?
とても興味深い、さまざまな話題が続き、当初予定していた1時間では収まらず、30分間延長してお話しいただきましたが、あっという間の講演でした。「もう少し、いろいろとお話を聞きたい」と思ったのは、私だけではないと思います。
講演会の終了後は、階下の寿司屋「すし波奈」に場所を代えて、懇親会&忘年会ということで、非常に楽しい時間を過ごしました。
講演会も今回で3回目となり、毎回好評を博していますので、来年は、また違った面白いテーマを見つけて開催する予定です。